売れない保険屋さん

セールストークのネタになれば。

~第34話:ちょっと離婚してくる~社会に出たらパンツを脱ぎなさい。

社会に出たらパンツを脱ぎなさい。

~第34話:ちょっと離婚してくる~

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人妻ノリピーにポカリを飲ませた結果、人妻ノリピーはスタンバイOKな状態になり、再び二人は燃え上がってしまった。だってノリピーは新婚早々、別居しているのだ。以前のように夜な夜な新居である高級マンションを抜け出してウチに来るような深夜徘徊などする必要はなくなるし、誤解を招くといけないのでしっかりと誤解を解いておくけど、あの夜、ベロベロになったノリピーの白いタイトスカートやパンストを脱がし、ブラウスとブラを慣れた手つきで脱がした私だが、断じてやってはいない。とにかく介抱に全力を尽くした。これだけは言っておきたい。私は鬼畜ではないし、自制心だって持っている。いくらAVに出てきそうな超魅力的なシチュエーションでおティンティンが久々の獲物だぜ!と唸りを挙げても、相手は酔った相手だ、私にそんな趣味はない。Hは私にとって戦いであり、修行であり、自分を律する意味合いのある行為だ。決して酔った相手に暴力的におティンティンを振りかざすなどした事はない。つまり、私の懇親の介抱の結果、ノリピーはすっかり二日酔いもなく目を覚ます事が出来た。元々あまり飲めないからそんなに飲んではいないし、焼き鳥屋のトイレと排水溝を占拠して早々にアルコールを体外に出したのも良かったと思う。なのでスッキリ目が覚めたノリピーと正々堂々と朝方からキッチリお互い合意の上でしたのでお互い気持ちよかったし問題はなかったのだ。

 いや、問題はある。ノリピーは人妻だ。こともあろうに大変お世話になっている会社の次期社長夫人なのだ。なんとか御曹司の元に帰ってもらいたいけど、別居までしているとなると私だけの問題でもない気がしてきた。

聞けばくそマジメな御曹司もやはり結構なクセがあるらしく、生理的に嫌いになってしまったからにはもう戻れない状態なようだ。ノリピーも婚約する前にしっかり相手を見ておけばよかったのに、親と社長が仲良しでトントン拍子で進んだこの結婚を止められなかったような事も言っていた。

まあ、やれることはとにかくバレないようにすること。そして義父である社長の秘書というノリピーの立場も可哀そうだと思ったし、なんとかしてあげたいという気持ちも沸いて来たのもこの頃からだった。

しかしどうしようもない。忘れちゃいけない借金もあるし、だいたい相手は人妻だ。倫理上、大変いけない事をしているのもわかっている。とにかくバレないようにノリピーと付き合い、かなり気が引ける日々が半年ほど続いた。そんな時、ノリピーが言った。

「ちょっと離婚してくる」

止めるつもりはないけど、複雑だ。正直、お金持ちと結婚できたノリピーの人生を考えると大変もったいないけどそれが一番の得策だろうし生理的に相手を嫌いになってしまったのだ。ダンナ側としても別れる事に問題はないだろうと思う、おそらく披露宴でたくさんの来賓来客に披露してしまった手前、次期社長としても面目が立たない、ただそれだけが引っかかってた理由な気がするし、本当にTOPに立つ人間って大変だね。そして御曹司にも他にオンナが出来たってウワサを聞いたのでもう離婚することにお互い未練はないという事だ。そして半年以上、期間を開けた事で御曹司との妊娠の可能性もゼロで、ノリピーとしても半年というキリがいい今がチャンスと思ったようだ。キリがいいと言うか短すぎるけどね。

ノリピーもしっかり根回ししていたようで、両親・義父母の了承は得ており、水面下で着々と離婚を進行させてたようだ。ノリピー、しっかり者じゃん。

そして大安吉日の良き日に行われた入籍から約9か月でノリピーは晴れてバツイチとなった。

 

んで、複雑なのは私。

どうするの?俺?

つづく